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Nakamura Yuki BLOG

油画作家 中村友紀の展示、制作、趣味の話。日々思うことなど。

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フリーダ

お世話になっている方が教鞭をとっている某大学の美術の講義に出席して、メキシコの女性画家、フリーダ・カーロの映画を観てきました。


舞台はメキシコ。フリーダは、18歳の時にバス事故に遭い、全身に瀕死の重傷を追った。
結婚した画家ディエゴ・リベラの女性関係に悩まされつつも、フリーダ自身も男女分け隔てなく奔放に恋愛遍歴を重ね(イサム・ノグチ、トロツキーとの不倫など)、流産、離婚、片足切断、再婚・・・
映画で見るとより悲哀に満ちた人生のように思えた。

事故後、フリーダは全身ギブス状態で「痛みがない体なんてどんなものか忘れたわ」と言っていた。尋常ではとても分からない感覚なのだろう。
リベラとの子を流産したときの悲しみも、痛ましい絵で表現していた。
夫のリベラが浮気を繰り返し、とうとうフリーダの実妹にまで手を出したときも、
フリーダは家を出て、髪を切り、自分のその姿を絵に残している。

kahlo[2]11
流産後の作品
「ヘンリー・フォード病院」1932


人は誰しも、痛みを感じながら生きている。
私も、フリーダのように自身の痛みや葛藤を絵に吸収させて消化させている。

自分にとって、個人的なことを作品にして発表するのは エゴイスティックで罪なことだと思っていた。
でも、フリーダの作品が多くの人の心を打つように、個人的なことは普遍の人間の痛みに通じているように思える。



フリーダの夫、リベラは劇中で「絵描きなら、描かねば死ぬ」と言った。
私は、物心ついた時から絵を描いていない時がない。(よく迷ってはいるけど)
私も描かなければ死ぬのかもしれない。
というより、フリーダのように真っすぐに自分に嘘をつかずに表現出来なければ死んでいるも同然かもしれない。
フリーダのように個人的なモチーフを描くことは怖いけれど。

映画を観てフリーダのビビットな人生を思うと胸がいっぱいになった。

kahlo_tehuana[1]2

1940のリベラとの復縁以後に描かれたもの。フリーダの額にいるリベラが二人の絆の深さを感じさせる。
「テワナ衣装の自画像」1943




音楽、美術、演出、キャスト、どれをとってもあきさせない工夫満載のとても良い映画だと思いました。おすすめです。
映画「フリーダ」公式ページ http://frida.asmik-ace.co.jp/index.html
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