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Nakamura Yuki BLOG

油画作家 中村友紀の展示、制作、趣味の話。日々思うことなど。

2010年09月 | ARCHIVE-SELECT | 2010年11月

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たきぎのう

先日、新宿御苑で催された「森の薪能」に行って来ました。
薪能は、かがり火を焚いた野外舞台で行われる能のことです。
ムービングのドローイングも後の方に載せました。


演目は、
狂言 「清水」
能  「紅葉狩り」
です。

今年のテーマは、鬼揃え。
二つとも鬼が登場するお話です。



人から話を聞いて、野外の薪能にずっと行きたかったんです。
まず、なんと言っても、夜の新宿御苑!!!
初めて入りました!
新宿御苑 大好きなので、それだけでもまず嬉しい。
舞台の後ろがライトに照らされた美しい木々、風の音、
、、、素晴らしかったです。

あと、次に人の多さ。
毎年3000人以上が訪れるんだとか。
能楽堂しか行ったことなかったんで、驚き。

そして、人の多さは、出演俳優も!!
狂言は普通に二人でしたが、
能は 10人以上は出演してましたね!


第一の感想は、大スペクタクル!
です。
いやー、能は出演人数の多さもあって大迫力でしたね。




《狂言・清水》

狂言はやはり笑えました。
鬼は鬼なんですけど、
人が鬼のふりをするお話です。


ある日、使用人は主に茶会用の清水を山で汲んでこいと言われます。
なにかにつけ用を頼まれるのが嫌な使用人は、
鬼が出たと言って嘘を吐いて水を汲むのをサボります。

しかし、主は使用人が置いてきた大事な手桶を取りに山に行くと言います。
そこで使用人は先回りして 鬼のふりをして主を脅します。
初めは、主も怯えていますが
最終的にはボロが出てバレてしまいます。

ああ、この人間臭さ。
鬼になりすました時の使用人とバレそうな時の変わり身っぷり。
あと、リズム。ゆっくりと喋る中にも
ドン!と足踏みしたりする小気味の良さ。
面白かったです。





《能・紅葉狩り》

能は、もう初めの登場シーンから鳥肌です。
身分が高く世にも美しい女達が侍女を引き連れてお忍びで紅葉狩りをしているシーンから始まります。
5人の美女達がスーッと足音も立てず登場します。
あまりの美しさに、息を飲みました。
これが現実世界だろうか。
まさしく幽玄の世界です。

美女達の宴の近くを、鹿狩りの平維茂一行が通ります。
一行は、お忍びの宴だと気づき、そっと声を掛けずに通り去ろうとしますが、
美女達が、これもご縁なので ぜひ一緒にと宴に誘います。
維茂は、最初は断っているのですが、美女達の懇願するような勧誘を断りきれずに折れます。
やがて、勧められるままに重ねた盃と、美女達の舞の優美さに
酔い痴れていきます。

5人の美女の舞。
美しすぎました。
人ではないような美しさ。
ゆっくりと動く。袖を翻してひらりと舞う。
黄金の扇が天を仰ぐ。
維茂と一緒に私も時が経つのも現実世界も忘れて酔い痴れました。



しかし、美女達の正体は、巷で人々を悩ます信濃戸隠山に棲む鬼女でした。
維茂は、石清水八幡宮に仕える神に鬼退治の命を受け、
神剣を授かり鬼との戦闘シーンに入ります。

ここが、なによりも大スペクタクル!!!
美女5人が同時に頭にかぶっている羽織をゆっくりと上げると
真っ赤な散切り頭(?)があらわれます。
先程の美しさとは打って変わった出で立ちです。
追い立てるような唄と音楽に鳥肌が立ちます。
維茂は、ぎらりと光る神剣を振りかざし、襲いかかかる鬼女との接近戦の末、
最後の最後に退治に成功します。


この話は、どういう意味なんですかね。
どんなに美しく見える女も皆、恐ろしい鬼女のような面を隠しもっている
ということでしょうか。
これだと、いかにもな男性目線の女性像ですね。

もしくは、女の怨念が具現化したものが、鬼女の姿なのか。
男に虐げられた女の怨念なのか、
恋に破れた女の怨念なのか、
なんの怨念かはわかりませんが。
こっちの方が 深い悲しみを感じますね。

ただの鬼ではなく、美女→鬼女と、女限定なあたりに
こういう背景を思ってしまう。





《ドローイング》

美女達の舞のドローイングです。
手元が見えない暗がりの中、動きだけを追っているので
なんだかわからないかもですが。。
あと、やっぱり一辺に5人は追えないので一人の美女を目で追いました。

jourou1.jpg
jourou2.jpg
jourou3.jpg



襲いかかる鬼女です。
(追って描いているのは一人ですが)

kijo1.jpg
kijo2.jpg



動いてるものを目で追うのが好きです。
たぶん小さい頃から好きです。
油彩の作品とは違う、なんか筋トレみたいな感じ。ですかね。
記録というか。
写真にも、動画にも、写らないものがあるじゃないですか。



能のドローイングは以前も何回かしたんですが、
それもそのうち どこかにアップしようと思います。





《能について少し》

詳しいわけじゃないけど、感動の舞台につい長々と書いてしまいました。
能はけして難しいものではありません。
そして存外リーズナブルな値段で見られます。
能楽堂とか屋内で学生なら3000円以内で見られます。
一般だと5000円くらいですかね。

私は高校の古典とか全く得意じゃなかったけど、
事前にストーリーを軽くチェックしておけば全く問題なく分かります。
公演とか会場によっては、前座席の背もたれのモニターに現代語訳が出るのもあります。
なにより人間心理を描いているので現代人の心にも響くものだと思います。

音楽もまた素晴らしい魅力のひとつですね。
音楽というか公演の音全て。
無音の音。

今回は野外だったので、ちょっと様子が違いましたが、
屋内だと徹底した静寂。

この静寂の中にこそ無限の世界が存在すると思います。
声の響きひとつ、足音ひとつ、太鼓の一叩き、笛の一音
どれ一つとっても洗練された世界なのです。
本当につかの間 現を忘れます。
自分が何者なのか、この世界がなんなのか、今はいつなのか
全てを忘れてしまいます。
ただただ 固唾を飲んで、一動作、一語、一音と無の状態に同化していきます。

日常生活に疲れてる人にもお勧めですね~


いやホントに長々書きましたがこの辺で。
また能楽堂にも行かなくちゃ!

では。













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グリーンコレクションズの

今年の6月にグループ展に参加させてもらったグリーンコレクションズという
ギャラリーのHPに載せてもらいました!

ギャラリーHPはこちら↓↓
http://www.greencollections.net/

HP上、画面下コンテンツの Art Works の中の ARTIST 欄から見れます。

クリストやジャスパー・ジョーンズと並んでるってだけで
ちょっと恐縮ですねー

精進しようっと◎



abakuro-ginza.jpg

話は変わりますが、
この写真は、先日 銀座のアバクロに行ったときの店内写真。
いろんな意味でおそろしい場所でした。

爆音で音楽がかかる中、
どこから集めてきたのか日系の見目の良い店員はやたら踊ってるし。
照明暗いし。
階段こわいし。
なんと言ってもやられたのは、アバクロで売り出してる香水の匂いがガンガンするところ。
殺られましたねー

あと、入ってすぐに、
半裸のイケメン・マッチョ・アングロサクソンみたいな人がいて
記念写真とりませんかー
みたいな感じになってのに驚いた。
撮らなかったけど。

アバクロの紙袋が半裸の白人写真のデザインだから、
マスコット的な感じなのかな。
ディズニーの着ぐるみ感覚??

ほんとにパンチの効いた店でした~
でも、音量はもう少し小さい方がいいかな。服屋だし。

イベント効果?で売り上げてるのかしら。
いろんな戦略があるんですね。
ギャル服のお店もかなりお祭り状態のとこあるけど、
なんかパワフル。




物欲もなくはないけど、買うよりもまず捨てたいな、と最近は思ってます。
では。




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