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Nakamura Yuki BLOG

油画作家 中村友紀の展示、制作、趣味の話。日々思うことなど。

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たきぎのう

先日、新宿御苑で催された「森の薪能」に行って来ました。
薪能は、かがり火を焚いた野外舞台で行われる能のことです。
ムービングのドローイングも後の方に載せました。


演目は、
狂言 「清水」
能  「紅葉狩り」
です。

今年のテーマは、鬼揃え。
二つとも鬼が登場するお話です。



人から話を聞いて、野外の薪能にずっと行きたかったんです。
まず、なんと言っても、夜の新宿御苑!!!
初めて入りました!
新宿御苑 大好きなので、それだけでもまず嬉しい。
舞台の後ろがライトに照らされた美しい木々、風の音、
、、、素晴らしかったです。

あと、次に人の多さ。
毎年3000人以上が訪れるんだとか。
能楽堂しか行ったことなかったんで、驚き。

そして、人の多さは、出演俳優も!!
狂言は普通に二人でしたが、
能は 10人以上は出演してましたね!


第一の感想は、大スペクタクル!
です。
いやー、能は出演人数の多さもあって大迫力でしたね。




《狂言・清水》

狂言はやはり笑えました。
鬼は鬼なんですけど、
人が鬼のふりをするお話です。


ある日、使用人は主に茶会用の清水を山で汲んでこいと言われます。
なにかにつけ用を頼まれるのが嫌な使用人は、
鬼が出たと言って嘘を吐いて水を汲むのをサボります。

しかし、主は使用人が置いてきた大事な手桶を取りに山に行くと言います。
そこで使用人は先回りして 鬼のふりをして主を脅します。
初めは、主も怯えていますが
最終的にはボロが出てバレてしまいます。

ああ、この人間臭さ。
鬼になりすました時の使用人とバレそうな時の変わり身っぷり。
あと、リズム。ゆっくりと喋る中にも
ドン!と足踏みしたりする小気味の良さ。
面白かったです。





《能・紅葉狩り》

能は、もう初めの登場シーンから鳥肌です。
身分が高く世にも美しい女達が侍女を引き連れてお忍びで紅葉狩りをしているシーンから始まります。
5人の美女達がスーッと足音も立てず登場します。
あまりの美しさに、息を飲みました。
これが現実世界だろうか。
まさしく幽玄の世界です。

美女達の宴の近くを、鹿狩りの平維茂一行が通ります。
一行は、お忍びの宴だと気づき、そっと声を掛けずに通り去ろうとしますが、
美女達が、これもご縁なので ぜひ一緒にと宴に誘います。
維茂は、最初は断っているのですが、美女達の懇願するような勧誘を断りきれずに折れます。
やがて、勧められるままに重ねた盃と、美女達の舞の優美さに
酔い痴れていきます。

5人の美女の舞。
美しすぎました。
人ではないような美しさ。
ゆっくりと動く。袖を翻してひらりと舞う。
黄金の扇が天を仰ぐ。
維茂と一緒に私も時が経つのも現実世界も忘れて酔い痴れました。



しかし、美女達の正体は、巷で人々を悩ます信濃戸隠山に棲む鬼女でした。
維茂は、石清水八幡宮に仕える神に鬼退治の命を受け、
神剣を授かり鬼との戦闘シーンに入ります。

ここが、なによりも大スペクタクル!!!
美女5人が同時に頭にかぶっている羽織をゆっくりと上げると
真っ赤な散切り頭(?)があらわれます。
先程の美しさとは打って変わった出で立ちです。
追い立てるような唄と音楽に鳥肌が立ちます。
維茂は、ぎらりと光る神剣を振りかざし、襲いかかかる鬼女との接近戦の末、
最後の最後に退治に成功します。


この話は、どういう意味なんですかね。
どんなに美しく見える女も皆、恐ろしい鬼女のような面を隠しもっている
ということでしょうか。
これだと、いかにもな男性目線の女性像ですね。

もしくは、女の怨念が具現化したものが、鬼女の姿なのか。
男に虐げられた女の怨念なのか、
恋に破れた女の怨念なのか、
なんの怨念かはわかりませんが。
こっちの方が 深い悲しみを感じますね。

ただの鬼ではなく、美女→鬼女と、女限定なあたりに
こういう背景を思ってしまう。





《ドローイング》

美女達の舞のドローイングです。
手元が見えない暗がりの中、動きだけを追っているので
なんだかわからないかもですが。。
あと、やっぱり一辺に5人は追えないので一人の美女を目で追いました。

jourou1.jpg
jourou2.jpg
jourou3.jpg



襲いかかる鬼女です。
(追って描いているのは一人ですが)

kijo1.jpg
kijo2.jpg



動いてるものを目で追うのが好きです。
たぶん小さい頃から好きです。
油彩の作品とは違う、なんか筋トレみたいな感じ。ですかね。
記録というか。
写真にも、動画にも、写らないものがあるじゃないですか。



能のドローイングは以前も何回かしたんですが、
それもそのうち どこかにアップしようと思います。





《能について少し》

詳しいわけじゃないけど、感動の舞台につい長々と書いてしまいました。
能はけして難しいものではありません。
そして存外リーズナブルな値段で見られます。
能楽堂とか屋内で学生なら3000円以内で見られます。
一般だと5000円くらいですかね。

私は高校の古典とか全く得意じゃなかったけど、
事前にストーリーを軽くチェックしておけば全く問題なく分かります。
公演とか会場によっては、前座席の背もたれのモニターに現代語訳が出るのもあります。
なにより人間心理を描いているので現代人の心にも響くものだと思います。

音楽もまた素晴らしい魅力のひとつですね。
音楽というか公演の音全て。
無音の音。

今回は野外だったので、ちょっと様子が違いましたが、
屋内だと徹底した静寂。

この静寂の中にこそ無限の世界が存在すると思います。
声の響きひとつ、足音ひとつ、太鼓の一叩き、笛の一音
どれ一つとっても洗練された世界なのです。
本当につかの間 現を忘れます。
自分が何者なのか、この世界がなんなのか、今はいつなのか
全てを忘れてしまいます。
ただただ 固唾を飲んで、一動作、一語、一音と無の状態に同化していきます。

日常生活に疲れてる人にもお勧めですね~


いやホントに長々書きましたがこの辺で。
また能楽堂にも行かなくちゃ!

では。













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Merpeoples Party Boat Vol.1 at 新宿redcloth

昨晩は、バンドMerpeoples主催の音楽イベント[Merpeoples Party Boat Vol.1]に行って来ました。
音楽とアートの融合をテーマにしたイベントだそうです。
どんなイベントかというとこんな感じ↓↓
ma-pi-sasshi.jpg
これは、多摩美の同級生のMerpeoplesドラムスのRICOさんの書いたイベント用小冊子。
出演グループは、
NOWEARMAN(バンド)、YOMOYA(バンド)、突然段ボール(バンド)、オル太(アーティスト集団)、Merpeoplesでした。

まず、NOWEARMAN。
ギターボーカル、ベースと大太鼓?ドラムセットなんですけど、セットしてあるのが大太鼓みたいな太い音のドラム3個くらい。シンバルもついてたかな。それで、大太鼓用のふわふわが付いたバチで叩いていました。(普通のでも叩いてました)写真撮り忘れましたが。
音楽の詳しい事はわかりませんがすごいかっこ良かったです。
特にドラム良かった。
でも、CD売ってませんでした。
CD欲しかったな~
YouTubeでは見れます。





次は、YOMOYA。
yomoya.jpg
ステージに電飾をクネクネと配置してて、なんだかファンタジックな雰囲気です。
ギターボーカル、キーボード、ベース、ドラムス4人のバンド。
キーボードの人の不思議な動きとか、ボーカルの人の優しいけどなんか特徴のある声とか全体のふわふわした感じに癒されます。なんか木管楽器のような乾いた声がキーボードの人の高い声のコーラスとマッチしていい感じ。
CD買っちゃいました。ずっと聴いてます。
2枚販売中なので、もう一枚もほしい。



多摩美大卒業のアーティスト集団、オル太。
最近アート会では注目されてるらしいです。
これは、パフォーマンスの様子ですが、絵とかカカシの立体とかも展示してました。
oruta.jpg
田舎のいきがってる若者、というイメージだそう。
これは、パフォーマンスのクライマックスに「かつおぶしがー!」とか言って出て来た鰹節の削る前のあれ。
とにかく楽しそう!
レディ・ガガみたいな格好の人もいました。
ちょっと話それますが、最近レディ・ガガ好き。強くてファッショナブルでダンスも歌もかっこいい。あんな人になりたい。
しかし、オル太、パワー全開ですね。素晴らしい。



そして、なんと言ってもMerpeoples。大好きです。
今回は、オル太のパフォーマンスの舞台、田舎にちなんで田舎にいる未来の(?)女子高生というテーマで、セーラー服を着てました。未来ということで、リボンがセロファンで出来てて電飾が入ってました。(セーラームーンだ!)
ma-pi-64.jpg

もう全然新着ではないけれど、MerpeoplesのPV。

もう次のPV撮り始めてるらしいです。



なにしろ楽しいイベントでした。

それでは、また。



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ある日、砂漠で…無事終了

前々からこのブログで告知していた、ヨルダン紹介イベント『ある日砂漠で・・・』を先日無事終えて来ました。
池袋のヨルダン料理レストラン、月の砂漠にてです。

お客さんも、40人以上入って大盛況でした。

まず絵の展示について。

私の描いたヨルダンの国花、ブラックアイリス(黒アヤメ)。パネルに油彩。45cm×45cm。
赤(背景)と、緑(葉っぱ)と、黒(一応花が紫黒)というヨルダンの国旗カラーを使って、まだ見ぬヨルダンに思いを馳せつつ描きました。国旗は、あと白が入ってます。一応パネルの側面は白なので国旗カラーってことで。
black-airisu.jpg


この花は、ヨルダンでもある時期に、国内の一部でしか見られない幻の花らしいので、もちろん入手不可能で描くのに苦戦しました。
たまたま、色違いの同じ種の花が近所に咲いていたので参考にして描きました。



多摩美の院の時の同級生の山本さんのラクダの油彩(写真左)と、築野さんの砂漠の油彩(写真右)。
tukinosabaku-donney0tsuno.jpg




まず、前半は映像によるヨルダン紹介。
この春、ヨルダンに行ってきた築野さんによるスライドショー。
岩場の渓谷にある遺跡ペトラ、死海、砂漠、、など各地の紹介の説明。
tsukinosabkau-ibento.jpg

ヨルダンは、イスラム教徒がほとんどですが、キリスト教の聖地もあるので様々な文化があるそうです。
イエス・キリストが洗礼者ヨハネから洗礼を受けたヨルダン川もあって、そこに白い服を着て入ると洗礼を受けたことになるんだとか。

ヨルダン正式国名はヨルダン・ハシェミット王国。





続いて、ヨルダンの観光局のヨルダン紹介ムービー。
ショッピングモールとか、プールとかも出てきて、かなりリゾートな一面も垣間みれました。


ヨルダンの国王アブドゥッラー2世のムービー。
国王みずからヨルダンのレジャーをしまくっている楽しいムービーでした

まずは、普通に砂漠でラクダに乗るアブドゥッラー2世。
aruhizabakude-suride1.jpg

赤い布のかぶりものは、ヨルダン特有のものだそうです。
よく見る(?)白い布のものは、サウジアラビアらしいです。


ちょっと写真が分かりずらいですが、こんなことも。
ヨルダンの壮大な自然を堪能しながらスカイダイビング。やってみたい!
国王だけでなく、一般の観光客でも1~2万円くらいでできるそう。
aruhisabkaude-sride2.jpg



さらに家族でハーレーに乗ったり。
ヘリや、ジェット機みたいのも運転したり。これは家族でハーレーの映像。
aruhisabakude-sride3.jpg


さらには、渓谷の川辺みたいなところでのアウトドアも満喫。
aruhisabakude-sride4.jpg





ヨルダンのイメージといえば、やはり砂漠、危険、といったものがまだまだ一般には多く、私も砂漠の国という印象が強かったのですが、このスライドやムービーを見てそのイメージが一新されました。

築野さんもオーナーのハレドさんも、ヨルダンは砂漠だけではないし、もちろん危険ではない。その他の豊かな魅力も知ってほしいと言っていました。

砂漠の国と思うけれど、砂漠にも水辺や、花々などもあるそうです。
砂漠だけででなく、遺跡も聖地もある。各地でアウトドアも満喫できる。
私は全く知らなかったので、大変面白かったです。



後半は、アラブバンド『Upupa Epops』(ウプパエポプス)による演奏、ダンス、唄のショウ。
aruhisabakude-upupa.jpg




+砂漠の料理と、あとこのお店自体が異国情緒が溢れすぎていることもあり、
よりヨルダンの空気に触れることができたいいイベントだったと思います。

自分としては、展示がメインではないイベントに展示するのは初めてだったので、もっときちんと自分でアピールして行かなくてはならなかったなと思いました。
展示以外にも沢山の見所があるイベントだったので、こういう時はもっと押しが強くないと・・・
と、ひたすらに自分の至らなさが悔しいですが、そういう面でもとても勉強になったいいイベントでした!


絵はまだお店に飾ってあります。
とりあえず、5月いっぱいは置かせてもらっているかも。
とてもステキなお店なので、良かったら普通の日にもヨルダン料理を楽しみつつ見に行ってみてください。

→月の砂漠HP






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ある日、砂漠で…

先月少しお話しした、池袋にあるヨルダン人オーナーによるレストラン「月の砂漠」での、 ヨルダンを紹介するイベントについての告知です。(打ち合わせの記事
私は、小さめの絵を 一点飾ります。


ーーイベント概要ーー

タイトル《ある日、砂漠で…》
内容・ スライド ショー
  ・ ビデオ上映
  ・ 音楽
  ・ 絵画展示
  ・ その他

日時:5月22日(土)
時間:19:00 open 11:30 close
スライドショー、ビデオ、音楽は 20:00 - 21: 30くらいです。
入場料:500円(砂漠のハーブティ付)
★砂漠の料理(2000円)を召し上がりたい方は、事前に御連絡ください。(要予約)

場所:池袋アラビア料理レストラン「月の砂漠」
http://www.tsukinosabaku.com/index.html
東京都豊島区西池袋1-26-5東山ビル2F
TEL:03-3980-7057
JR池袋駅西口又は北口から徒歩1分

予約先:レストランの電話03-0980-7057まで。

アーティストでもあるオーナーがデザインしたインテリアは、完全にアラブの世界。
アラブの文化をもっともっと日本の皆さんにお伝えしたい、と熱意あふれるオーナーが、まずは母国ヨルダンからということで始めた第一弾イベントです。 

出演(注:全員日本人です)
Nadia(arab song)
Upupa Epops(eurasian band)

絵画
Nana Yamamoto
Yuki Nakamura
Yuiko Tsuno


ヨルダンや、アラブの世界に少しでも興味のある方、または全く知らない方でも、とても素敵なイベントになると思うのでお時間ある方はぜひいらしてください。
よろしくお願いします。

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アラブイベントin月の砂漠

先月、多摩美の大学院の打ち上げで行った池袋のヨルダン料理屋「月の砂漠」(HPコチラ)で、アラブ諸国やヨルダンの文化を広めるイベントをすることになり、先日 その打ち合わせにお店に行ってきました。(月の砂漠のブログ記事)


オクラのバミヤ(アラブ風煮物)や、ホムモス(ヒヨコマメとゴマのペースト)や、サラダ、ミントティーなどでおもてなししてくださいました。写真は、ひよこ豆のサラダとホムモス2種類。食器もインテリアもすべてが美しい。
tsukinosabaku-utiawase.jpg



イベントのタイトルは、
「ある日、砂漠で-One day,in the Arab Sahara」。
日本人から見たヨルダンとヨルダン人から見たヨルダンの紹介です。
一緒にイベントに参加する同じ多摩美油画出身の築野さんのヨルダンに行ったときの砂漠のスライド上映と、ヨルダン人オーナーハレドさんのヨルダン紹介ムービー上映。このムービーの中に、ヨルダンの国王がハーレーで砂漠を駆け抜けるシーン(?)があるらしい。どういうことでしょうね。ヨルダンのイメージがまた一新されそうで楽しみです。
できたら、アラビア語の歌のショー。
あとは、ヨルダンや砂漠に関する絵の展示と砂漠の料理も出す予定。


砂漠の絵描くのは自分はちょっと違うと思ったので、ヨルダンの国花のアイリスを描こうかと思っています。
築野さんが砂漠、もう一人同じく多摩油卒の山本さんがラクダの絵を展示する予定です。あと、ハレドさんの写真の作品も展示します。


私は、ヨルダンのこともアラブの国々のことも大雑把なイメージしかもってなくて、本当にいろいろ知らなかったので、お話がたくさん聞けておもしろかったです。
外国の方が、日本のイメージを聞かれて、「スシ、フジヤマ、ゲイシャ」と連想する程度でした。ほんとに。
あ、そういえば、アラブの人たちは「アラビアン・ナイト」を知らないそうです。


まだ、今回初打ち合わせでどんなイベントになるかはまだわかりませんが、
興味のある方はぜひ。また詳細告知します。


日にちは5月22日あたり。
場所は池袋の「月の砂漠」です。


あと、本日21日(水)の夜21:00から、東京MXのゴールデンアワータイムという番組に ハレドさんがご出演されるそうです。
番組のHPには「外国人の外国人による東京人のためのワイドショー」ってありました。


打ち合わせ以外にもいろいろお話ししてこの日も「月の砂漠」では、ゆったりとした時間を過ごせました。
「月の砂漠」は、とてもいいお店なのでぜひ一度足を運んでみてください。
時間の流れ方が違います。




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